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麻痺によるしびれや歩きにくさを改善したい方へ

2019.06.23 実績紹介 ,

今回紹介する患者さんは、現在37歳の男性、約7年前に脳出血で倒れて血腫除去術を受け、左片側に麻痺が残ってしまった方です。
手術後、リハビリテーション病院に3ヵ月間入院、その後、職場にも復帰されましたが、麻痺により、運動から遠のく生活となり、筋力が低下して、日常生活などの動作さえも制限されていました。
そうする中で、せめて、しびれや歩きにくさやを改善したいと当院を受診、加圧トレーニングによるリハビリを開始される事となりました。
なお、加圧トレーニングを始める前は、以下の様な状態でした。

 

●足全体に重たい感覚があり表面に一枚布をまとった様なしびれがある

●ひとりで歩けるものの麻痺している左側の股関節が曲がらず、ぶんまわし歩行のため、歩行中に軸がぶれ直線で歩行が出来ない

●階段は手すりが必須

●歩行時に上半身を壁にぶつけてしまう事がある

 

 

加圧トレーニングによるリハビリ内容

しびれはもちろん、動きにくさも感じながら、まずは週1回から、両脚に加圧ベルトを装着して、加圧トレーニングによるリハビリを開始しました。
メニューは、歩行や股関節を動かす動作などからはじめ、徐々に階段昇降やハーフスクワットといったものを取り入れ、無理のない範囲で行っていきました。
また、トレーニングを行う際には、麻痺していない右側からトレーニングを行い運動動作を意識した上で麻痺している左側を行ったり、安全に無理なく行うためにトレーナーが介助・指示したり、代償運動がなく出来る範囲から段々動きを大きくしていくなど、注意をしていました。
そして、トレーニングを開始して3ヶ月後からは、トレーニング回数を週1回から週2回へと増やしました。

 

 

9ヶ月経過後には大幅な回復を実現!

トレーニングによるリハビリを始めて9ヵ月が経過、その頃には以下の様な変化が見られました。

 

●足全体の重たい感覚が減少して表面のしびれは気にならなくなった

●ぶんまわしが少なくなり、地面を蹴って足を振り出せる様になった事で軸がぶれにくくなり、直線歩行が可能になった

●階段は、昇りでは手すりが必要なくなった

●歩行中に上半身を壁にぶつける事がなくなった

 

また、この他の評価方法として、握力や10mの最大歩行時間の計測、開眼片足立ち等も取り入れましたが、全ての項目で改善が見られました。
これは、加圧トレーニングによるリハビリを行った事で、運動不足が解消され筋肉がついた事や、血流が改善した事が、大きな役割を果たしていると言えます。
また、麻痺があっても意識して運動する事で、少しでも筋力をつけたり、その筋力を維持したりする事が可能である事を証明してくれました。
加圧トレーニングは短時間・低負荷での運動で効果が期待出来るので、低体力・低筋力者にも無理なく運動ができ、とても優れたリハビリ方法の一つであると、改めて実感しています。
今回のこの患者さんも、加圧トレーニングによるリハビリで、日常生活での動作が拡大し、生活の質の向上にも繋がったという事で、本当に良かったと思います。
「歩くのが楽しくなった」と言われていたのも、とても印象に残っています。

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